旭山動物園に4回行って分かった回り方|夏に動物が動かなかった日の話
私は旭山動物園に4回行きました。3月の日曜、2月の雪まつり期間、7月上旬の平日、そして秋の平日です。
結論から書くと、満足度は季節と到着時間でほぼ決まります。 同じ入園料を払っても、見られるものがまるで違いました。
この記事では、ペンギンの散歩を最前列で見た方法、夏に動物が動かなかった日の過ごし方、園内の坂への備え、料金とアクセスをまとめます。

4回通って分かった3つのこと
1. 冬と夏は、別の動物園だと思った方がいい 冬はペンギンの散歩が見られますが、開園時間が5時間しかありません。夏は開園が長い代わりに、暑い日は動物が動きません。
2. 開園直後に入れた日は、全部うまくいった 3月の日曜でも、開園と同時に入ったら最前列が取れました。一方、昼過ぎに着いた日は人の頭しか見えませんでした。
3. 失敗はすべて天気か坂だった 7月の30度超え、冬の凍った急坂。どちらも事前に備えられるものです。
私はこの園を、運任せではなく準備で勝てる場所だと感じています。
料金・開園時間・アクセス
開園カレンダーは年度ごとに変わります。必ず公式サイトで最新情報を確認してください。
入園料(1回券)
| 券種 | 料金 |
|---|---|
| 大人(高校生以上) | 1,000円 |
| 大人(旭川市民特別料金) | 700円 |
| 子供(中学生以下) | 無料 |
| 団体・大人(有料25名以上) | 900円 |
年間パスポートは1,400円です。旭川市科学館サイパルと共通の科学館共通パスポートは2,230円で、どちらも初回入園日から1年間使えます。
旭川市内に宿泊する人向けの「おもてなし券」(1泊2日券・1,000円)もあります。購入時に宿泊を証明する書類が必要です。
なお、科学館共通パスポートは2026年10月1日から2,690円に改定されます。入園料(1回券)は2027年4月29日の夏期開園から、大人1,400円になる予定です。
入園券はインターネットやコンビニでも事前購入できます(通常料金1,000円のみ)。私は2回目以降、これを使いました。窓口に並ぶ時間を、そのまま朝一番の見学に回せます。
開園時間・休園日
| 期間 | 開園時間 | 最終入園 |
|---|---|---|
| 夏期(例年4月下旬〜10月15日ごろ) | 9:30〜17:15 | 16:00 |
| 夏期後半(10月16日〜11月3日ごろ) | 9:30〜16:30 | 16:00 |
| 冬期(11月中旬〜4月上旬ごろ) | 10:30〜15:30 | 15:00 |
夏期と冬期が入れ替わる4月中旬と11月上旬は、整備のため休園します。年末年始も休園です。
お盆のころには「夜の動物園」として21時まで、2月には「雪あかりの動物園」として20時30分ごろまで延長される日程もあります。
冬に行ったときに一番驚いたのが、開園から閉園まで5時間しかないことでした。ここが計画を左右します。
アクセス・所要時間
| 出発地 | 手段 | 所要時間 | 料金の目安 |
|---|---|---|---|
| 旭川駅前 | 路線バス41・47番 | 約40分 | 大人670円 |
| 旭川駅前 | タクシー・車 | 約30分 | タクシー約3,500円 |
| 旭川空港 | 路線バス78番 | 約35分 | 大人840円 |
| 旭川空港 | タクシー・車 | 約25分 | タクシー約3,500円 |
| 札幌市(152km) | 車 | 約2時間 | ー |
| 新千歳空港(189km) | 車 | 約2時間30分 | ー |
路線バスは旭川駅前バスタッチの6番乗り場から、およそ30分間隔で出ています。
注意したいのが旭川空港からの78番線です。夏期開園期間中の土日祝のみ1日1往復で、7月25日〜8月16日は毎日運行という限定的な運行になっています。平日に空港から直行しようとすると、バスがありません。
初回は札幌から車で向かいました。ナビに出た距離を見た瞬間、正直ひるみました。
高速を飛ばしても2時間以上。着いたころにはすでに疲れていて、その日の夜はすぐ寝てしまいました。
札幌からの日帰りは、移動だけで往復4〜5時間かかります。 運転を交代できる人がいないなら、旭川で1泊した方がいいと私は思います。
駐車場
| 場所 | 台数 | 料金 |
|---|---|---|
| 正門 | 約200台 | 無料 |
| 東門 | 約300台 | 無料 |
| 正門・西門周辺の民間駐車場 | 合わせて約1,100台 | 無料・有料(上限1日500円) |
園内の所要時間
| 回り方 | 目安時間 |
|---|---|
| ほっきょくぐま館・あざらし館・ぺんぎん館を中心に | 約1.5〜2時間 |
| 園内をひと通り+休憩を挟む | 約3時間 |
| 冬にペンギンの散歩を待って見る | 上記+約1時間 |
秋の平日に一人で行ったときは、約3時間でした。
休憩所も売店も何カ所かあるので、ソフトクリームを食べながらのんびり回れます。一人でも浮きませんでした。
冬:ペンギンの散歩は開園直後で勝負が決まる
ペンギンの散歩の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 実施期間 | 例年12月下旬〜3月中旬(積雪期のみ) |
| 実施時間 | 例年11:00と14:30の2回 |
| 3月以降 | 換羽期のため11:00の1回のみになることが多い |
| コース | ぺんぎん館〜イベントホール付近を往復する約500m |
| 所要時間 | 約30分 |
天候や積雪の状態、ペンギンの状態によって、中止や変更になることがあります。フラッシュ撮影は禁止で、コース内への立ち入りやペンギンに触る行為も禁止です。
現地で説明を聞いて、見え方が変わったことがあります。これはショーではありません。
冬に運動量が落ちて太りすぎないよう、もともと持っている歩く習性を活かした散歩だそうです。調教された行進ではないと知ってから、同じ光景がまったく違って見えました。

3月の日曜でも最前列が取れた
3月の日曜日、開園と同時に入ってコース脇で待ちました。日曜でも、この時間ならまだ最前列が空いていました。
想像と違ったのは、速さです。
ヨチヨチ歩いてくると思っていたら、案外早く進みます。写真を撮ろうと構えているうちに、あっという間に通り過ぎてしまいました。
動画で全体を撮りながら、決定的な瞬間だけ写真に切り替える。 2回目はこの方法にして、ようやく満足のいく1枚が撮れました。
雪の上をお腹で滑っていく個体もいました。隊列からひとりだけはみ出す子がいるのが、かえってかわいく見えます。
雪まつり時期は、子どもが前に出られなかった
2月の雪まつり期間にも行きました。こちらは対照的です。
外国人観光客が多く、バスも園内もぎゅうぎゅうでした。散歩自体は可愛かったのですが、あっという間に終わって、もう少し見たかったというのが正直な感想です。
連れていった子どもは前に出られず、背伸びして頭だけが見える状態でした。
小さな子ども連れなら、2月の連休と雪まつり期間は外すのが現実的だと思います。どうしてもその時期しか行けないなら、11時の回の30分以上前から場所を押さえてください。
中止のリスクを前提に組む
雪が少ない年や雪解けが進んだ時期は、散歩が中止になります。鳥の病気の影響でシーズン途中に打ち切りになった年もありました。
遠方から狙って行ったのに見られなかった、という話は現地でもよく聞きました。
散歩が見られなくても満足できる日程を組んでおく。 これが冬に行く人への一番の助言です。当日の実施状況は、公式サイトの「本日のスケジュール」で確認できます。
夏:行動展示が「動かない日」もある
暑い日でも打てる手はある
それでも、この日カバだけは水の中を泳いでいました。暑い日は水の中にいる動物に絞るのが合理的だと学びました。
秋に行ったときに気づいたのですが、もぐもぐタイムや水浴びの時間に当たれば、暑い日でも目の前で動く姿が見られます。
夏の暑い日は、次の3点で被害を抑えられます。
- 開園9:30に合わせて入り、午前中に人気館を回る
- 当日のイベント時間を先に確認し、そこを軸に動く
- 水の中にいる動物(カバ、アザラシ)を優先する
お盆のころに開催される「夜の動物園」も選択肢です。日中の暑さを避けられ、夜にしか見られない動きに出会えます。
園内の坂は想像以上|冬の凍結には本気で備える
旭山動物園は山の斜面に作られています。園名のとおりで、高低差が大きいのが特徴です。
冬にベビーカーを押して後悔した
冬にベビーカーで回ったとき、凍った急坂が想像以上にきつく感じました。
園内にはシャトルもありますが、優先利用の説明を何度も受けて、正直なところ少し気疲れしました。ルール自体は当然のものなので、知らずに行くと気持ちが削られる、という話です。
シャトルは運行期間や対象が時期によって異なります。車椅子やベビーカーの無料貸出もありますが、ベビーカーは夏期のみとの案内があります。必要なら、事前に公式サイトか電話で確認してください。
小さな子どもを連れて回るなら、時間に余裕を持つ。これに尽きます。
マイナス6度の日の装備
真冬に完全防備で行った日は、マイナス6度でした。それでもペンギンを見ていると寒さを忘れます。
坂の上につららが下がっていて、夕日が当たる景色がきれいでした。ただ、足元だけは本当に気をつけてほしいと思います。
私の場合、スキーウェアとカイロは必須でした。
冬に行くなら、最低限そろえたいのは次の4つです。
- 滑り止め付きの靴、または携帯用のスパイク
- 手袋(写真を撮るならスマホ対応のもの)
- カイロ
- 防風性のあるアウター
門の選び方で、坂の負担が変わる
正門・東門・西門の3つの入口があります。
東門は園内でもっとも高い位置にあります。ここから入ると下りメインで回れるので、体力の消耗を抑えられます。
西門は、ぺんぎん館・あざらし館・ほっきょくぐま館といった人気施設に近い位置です。時間が限られている人や子ども連れに向いています。
車なら、停めた駐車場で入る門が決まります。逆に言えば、どの門から入るかを先に決めて駐車場を選ぶのが賢いやり方です。私は3回目からこの順番にしました。
見逃したくない展示と、記憶に残った小さな出会い
人気が集中するのは3館
ほっきょくぐま館、あざらし館、ぺんぎん館。この3つに人が集中します。
初回に一番驚いたのは、動物との距離の近さでした。
ペンギンが空を泳ぐトンネルも、アザラシが筒の中を行き来する様子も、ガラス一枚向こうにいる感じがします。頭上に動物がいることに気づかず、急に匂いが強くなったと思ったら真上だった、ということもありました。
ガラス越しにダイブするホッキョクグマには、思わず息を呑みました。子どもが餌を求める動きに何度も歓声を上げていたのを覚えています。
かば館は朝イチが正解
カバが水中を泳ぐ姿も想像以上でした。
下から見上げると、口を開けて体をひねる動きが大きく、子どものようにガラスに張り付いてしまいました。
3回目に現地で聞いて実践したのが、朝一番にかば館へ行くという方法です。水が澄んでいて、泳ぎがよく見えます。開園直後に入る価値がある、具体的な理由のひとつでした。
3館以外にも見どころがある
マヌルネコは、目当てにして行く価値がありました。
ずんぐりした体が犬にも猫にも見えて、しばらく動けなくなります。雨雲みたいな毛並みの個体もいて、ずっと眺めていました。
ほかにも、シンリンオオカミの解説をじっくり聞けた日、ユキヒョウがちらっと顔を出した日、エゾヒグマが元気に動き回っていた日があります。
売店で買ったオオカミの焼き菓子は、中身は素朴な今川焼でした。それはそれでよかったです。
「かわいそう」で止まらないために
3回目のとき、スタッフの方に「推しは誰ですか」と聞いてみました。
返ってきたのは「すべての動物が主役です」。少し照れくさくなりましたが、この園の姿勢がよく分かる答えだと感じました。
案内板が多く、ただかわいいだけで終わりません。かわいそう、で止まらずに説明を読むと、見え方が変わります。
正直に書くと、期待外れに感じた日もありました。
冬の閑散期は動物の動きが鈍く、テレビで見たイメージとは違います。オランウータンは想像より小さく見えました。入園料も、動物園としては最初は高いと感じました。
それでも4回通ったのは、内容を考えれば高くないと思い直したからです。
雨の日に行った回は、見られない種類もあって悔しい思いをしました。その悔しさが、次に行く理由になっています。
混雑を避ける6つの手
4回分の反省を、時系列で整理しました。
| タイミング | やること |
|---|---|
| 出発前 | 公式サイトで開園カレンダーと休園日を確認する |
| 出発前 | Webチケットやコンビニチケットを事前購入する |
| 当日朝 | 公式サイトで当日のイベント時間を確認する |
| 入園直後 | かば館など、朝が有利な展示へ向かう |
| ペンギンの散歩の前後 | 人が集中する時間帯に、あえて他の館を回る |
| 全般 | 可能なら平日を選ぶ |
一番効いたのが、散歩の前後に他の館を回るという手です。人が一点に集まっている間、ほかの展示はがらがらになります。
旭川駅からのバスは、季節によって満席になったりガラガラだったりしました。空港からの直行便が自分ともう一人だけ、という日もあれば、ほぼ満席の日もあります。
なお、紙のパンフレットの自由配布は終了し、スマートフォンで見る園内マップに移行しているとの案内があります。紙のマップが必要なら、各門のスタッフに申し出ると受け取れるようです。

4. まとめ|次にやること
4回通って思うのは、ここが「一度行けば終わり」の場所ではないということです。
現地で話した地元の方が、「今日はこの動物だけじっくり見る」と決めて何度も通えるのが特権だ、と言っていました。その感覚が、今なら少し分かります。
動く姿を間近で見る喜びと、天候・混雑・坂に左右されるはかなさ。その両方が同じ場所に同居しています。
満足度を上げるために、今日できることは4つです。
- 公式サイトで開園カレンダーと休園日を確認する 夏期と冬期の切り替え時期は休園します。旅程が確定する前に必ず見てください。
- 行く季節を決める ペンギンの散歩が目的なら1〜2月。ただし子ども連れは雪まつり期間と連休を外してください。夏なら開園直後か「夜の動物園」を狙います。
- Webチケットかコンビニチケットを事前購入する 窓口に並ぶ時間を、そのまま朝一番の見学に回せます。
- 靴と防寒を用意する 冬は滑り止め付きの靴とカイロ。夏は帽子と水分。坂があることを前提に選んでください。
料金・開園時間・イベント情報は2026年9月時点のものです。変更される可能性があるため、お出かけ前に旭山動物園 公式サイトで最新情報をご確認ください。
FAQ
Q1. 旭山動物園の所要時間はどれくらいですか?
園内をひと通り回って休憩を挟むと、約3時間が目安です。私が秋の平日に一人で回ったときも、ソフトクリーム休憩を入れて3時間でした。
人気3館に絞れば1.5〜2時間、冬にペンギンの散歩を待って見るなら、さらに1時間ほど見ておくと安心です。冬期は開園時間が10:30〜15:30の5時間しかないため、優先順位を決めてから入園してください。
Q2. ペンギンの散歩は何時からですか?冬以外でも見られますか?
例年11:00と14:30の1日2回です。3月以降はペンギンが換羽期に入るため、11:00の1回のみになることが多くなります。
実施期間は例年12月下旬から3月中旬までで、積雪期のみです。夏には行われません。雪の状態やペンギンの体調で中止になることもあるため、当日は公式サイトの「本日のスケジュール」を確認してください。
Q3. 旭山動物園は何月がおすすめですか?
目的によって変わります。ペンギンの散歩が目当てなら1〜2月ですが、雪まつり期間と連休は混雑します。
動物がよく動く姿を見たいなら、暑すぎない春や秋の平日が狙い目です。私が7月に30度超えの日に行ったときは、多くの動物がぐったりして動きませんでした。
Q4. 旭川駅から旭山動物園へのアクセスと料金は?
旭川駅前バスタッチの6番乗り場から、旭山動物園線41・47番の路線バスが約30分間隔で出ています。所要時間は約40分、料金は大人670円です(2026年9月時点)。
タクシーなら約30分、約3,500円が目安です。旭川空港からの78番線は、夏期開園期間中の土日祝のみ1日1往復(7月25日〜8月16日は毎日)という限定運行なので、事前に運行状況の確認が必要です。
Q5. 冬の服装は?ベビーカーで回れますか?
私がマイナス6度の日に行ったときは、スキーウェアとカイロが必須でした。最も重要なのは滑り止め付きの靴です。園内には急な坂があり、冬は凍結します。
ベビーカーでも回れますが、私が冬に押したときは凍った急坂が想像以上にきつく感じました。時間に余裕を持った計画をおすすめします。ベビーカーの無料貸出は夏期のみとの案内があるため、必要な場合は事前に公式サイトで確認してください。

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