本厚木駅の住みやすさ総合評価
住みたい街ランキング第1位は新宿でも横浜でも吉祥寺でもない、神奈川県央の本厚木が成し遂げた快挙だ。「なぜ本厚木が?」と疑問に思う人は多い。その答えこそ、この街の本質を解き明かす鍵になる。
この沿線を新宿から長く追いかけてきた読者には、本厚木が「小田急小田原線のひとつの到達点」であることが見えてくるはずだ。厚木駅(海老名市)からさらに相模川を渡った先、ここが正真正銘の厚木市の中心。そしてこの駅には、これまでの各停駅にはなかった切り札がある——ロマンスカーが停まり、しかも始発駅なのだ。
市内を通る鉄道路線は小田急小田原線のみ、駅数も2つと少ないものの、中心駅である本厚木駅は特急ロマンスカー停車駅かつ始発駅でもある。ロマンスカーに乗れば、新宿まで直通で40〜50分程度でアクセスできる上、通勤時間帯を含めて多くの始発電車が設定されているので、快適に通勤・通学ができる。
街の魅力は「全部入り」と言っていい。駅周辺には、ショッピング施設・飲食店・日用品などの商業施設が集まっているため利便性が高い。さらに、市役所・図書館・公園・病院などの施設が充実していて、自然環境にも恵まれている。商業・行政・医療・自然・交通——住みやすさを構成するあらゆる要素が高水準で揃っている。
本厚木駅の治安は大丈夫?
本厚木の治安は「良くなったが、駅前には注意が必要」という、二面性のある評価だ。
昔に比べて治安がよくなったと思う。でも時々、柄の悪い人や酔っ払いがいるが、特に気にならない。——これが、実際に4年間住んだ住民のリアルな声だ。駅周辺は賑やかな繁華街として発展しているため、夜になると飲み屋街特有の雰囲気がある。深夜の酔客やトラブルがゼロではない。
夜間の治安面での注意が必要であり、特に女性の一人暮らしの場合は物件選びとルート選択に配慮が必要だ。これは専門サイトも明記している点で、過信は禁物だ。「住みたい街1位だから治安も完璧」というわけではない。
ただし、これは「駅前の繁華街エリア」に限った話だ。駅周辺はとても賑わっていてチェーン店だけでなく個人店がたくさんあり、駅からバスで15分ほど離れると自然が広がっていて、山と田んぼの風景がある。駅から離れた住宅街エリアは、繁華街の喧騒とは無縁の落ち着いた環境だ。物件を選ぶ際に「繁華街から何分離れているか」を意識するだけで、治安の体感は大きく変わる。
繁華街の利便性を取るか、住宅街の静けさを取るか——本厚木に住む際の最初の選択がここにある。
属性別の整理:
- 女性の一人暮らし → 駅前繁華街から離れた住宅街側を選び、オートロック・防犯設備付き物件を優先すること。帰宅ルートの夜間確認は必須
- 学生 → 繁華街の賑やかさ・飲食店の多さを楽しめる環境。ただし深夜の路地は避ける意識を
- ファミリー → バスで15分の住宅街・自然エリアに住めば、落ち着いた子育て環境が得られる
- 全般 → 自転車盗に注意し二重ロックを。深夜の繁華街エリアの一人歩きは控えること
本厚木駅の家賃相場と賃貸事情
「住みたい街1位」の人気は、当然ながら家賃にも反映されている。それでも都心比では十分に手頃だ。
新宿まで約53分、横浜まで約44分という都心へのアクセスの良さがありながら、家賃相場も都心部と比較すれば抑えられており、生活の質を維持しながら住居費を節約できる点が評価されている。
間取り別 家賃相場(本厚木駅 徒歩10分以内)
| 間取り | 家賃相場(目安) | 想定入居者層 |
|---|---|---|
| 1R | 5〜7万円 | 学生・単身者 |
| 1K | 6〜8万円 | 一人暮らし全般 |
| 1DK | 7〜10万円 | ゆとりある単身・同棲候補 |
| 1LDK | 9〜14万円 | 同棲・二人暮らし |
| 2LDK | 11〜16万円 | カップル・ファミリー |
| 3LDK以上 | 13〜18万円 | ファミリー向け |
本厚木駅の隣にある厚木駅や愛甲石田駅に比べると少し高めだが、交通アクセス、買い物や飲食などの利便性の高さも比較して物件選びの参考にしてほしい。隣の厚木駅より1〜2万円高いのは、ロマンスカー始発・商業施設の充実という利便性の対価だ。
それでも、新宿まで約53分・横浜まで約44分という立地を考えれば、このコストパフォーマンスは高い。ワンルームや1Kの家賃相場が5万円台以下と安い物件もあり、学生や若者の一人暮らしでも住みやすい地域。3LDK以上の間取りでも10万円前後に収まっており、ファミリーでも物件を探しやすいエリアだ。探し方次第で、予算に合わせた選択肢が見つかる。
ひとつ注意点として、人気エリアゆえに家賃や駐車場の確保に競争があることも考慮すべきだ。「住みたい街1位」の人気は物件の動きの速さにも表れており、良い物件は早く埋まる傾向がある。
買い物環境はこのシリーズでも最強クラスだ。多くの方が本厚木駅周辺にある商業施設の充実度に満足している。徒歩圏内で買い物に困ることのない便利さ、仕事帰りに飲食できるスポットが多いことも高い評価だ。駅直結の商業施設に加え、ミロード・イオン・繁華街の飲食店街が揃い、「買い物も外食も駅前で全部完結する」環境が整っている。
本厚木駅のアクセス・通勤利便性
ロマンスカー停車・始発駅——この2つの強みが、本厚木の交通利便性を決定づけている。
本厚木駅は特急ロマンスカー停車駅かつ始発駅。ロマンスカーに乗れば新宿まで直通で40〜50分程度でアクセスできる上、通勤時間帯を含めて多くの始発電車が設定されているので快適に通勤・通学ができる。
「始発駅」であることの価値は、毎朝の通勤で確実に座れるという一点に集約される。この沿線を下ってきた各駅で「座れるかどうか」を繰り返し論じてきたが、本厚木は始発駅として、その快適さを最高水準で提供してくれる。
主要駅へのアクセス一覧
| 目的地 | 路線・手段 | 所要時間の目安 |
|---|---|---|
| 新宿 | 小田急線(快速急行・ロマンスカー) | 約45〜53分 |
| 横浜 | 小田急→相鉄またはJR乗換 | 約44分 |
| 海老名 | 小田急線(急行・各停) | 約5分 |
| 町田 | 小田急線(快速急行) | 約20分 |
| 相模大野 | 小田急線(快速急行) | 約17分 |
| 大手町 | 千代田線直通 | 約60分 |
| 箱根湯本 | ロマンスカー | 約60分 |
| 小田原 | 小田急線(急行) | 約30分 |
| 大和 | 小田急線(快速急行) | 約12分 |
新宿まで45分、箱根まで1時間ほどで行くことができる。厚木市内もバスの本数が多いので、どこへいくにも便利だ。ロマンスカーで箱根に1時間という近さは、休日のレジャーを格段に豊かにする。
バス網の充実も、本厚木の隠れた強みだ。駅数が少ない分、バス路線が充実しているのが厚木市の特徴。特に本厚木駅は玄関口として市内各地へのバスが頻繁に乗り入れているので、郊外から中心部へのアクセスも便利だ。本厚木は厚木市全域の交通ハブとして機能しており、駅から離れた住宅地に住んでもバスで駅に出やすい。
さらに車利用の利便性も高い。厚木市は神奈川県の中央に位置しているため、国道や高速道路などの道路網も使いやすい。相模湾まで車で30分程度、箱根や熱海といった国内有数の温泉地までも40分程度でアクセスでき、休日のレジャーや旅行も気軽に楽しめる。
本厚木駅はどんな人に向いている?
「都心通勤の快適さと、充実した生活環境を、都心より安い家賃で手に入れたい人」が最もフィットする。4年連続1位は、まさにこの層の支持の結果だ。
一人暮らし向きか?
向いている。1K 6〜8.5万円という家賃で、駅前に商業施設・飲食店が揃い、ロマンスカー始発で快適に通勤できる。特に都心通勤者にとっては、コストパフォーマンスの高い居住地として大きな魅力がある。外食・買い物が駅前で完結し、始発で座って通勤できる——働く単身者の理想的な環境だ。ただし、女性は駅前繁華街の治安に配慮した物件選びが必要になる。
カップル・同棲向きか?
かなり向いている。休日の選択肢が圧倒的に豊富だ。駅前でのショッピング・外食、ロマンスカーで箱根・熱海の温泉、車で相模湾の海へ——デートに困らない。1LDKで月9〜13万円、二人で割れば一人4.5〜6.5万円の負担で、これだけの利便性と自然へのアクセスが手に入る。
ファミリー向きか?
非常に向いている。子育て世代にとってコストパフォーマンスの高い居住地として大きな魅力があり、子育て支援の手厚さも評価されている。市役所・図書館・公園・病院が充実し、バスで15分行けば山と田んぼの自然環境がある。厚木市は子育て支援に力を入れており、駅前の利便性と郊外の自然の両方を子育てに活かせる。住宅取得を視野に入れたファミリーにも、買って住みたい街6位という評価が示す通り、有力な選択肢だ。
本厚木駅のメリット・デメリット
住んでよかった点
- 借りて住みたい街4年連続1位という、総合的な住みやすさの折り紙付き評価
- ロマンスカー停車・始発駅で、新宿まで40〜50分・確実に座って通勤できる
- ショッピング施設・飲食店・日用品の商業施設が駅周辺に集積し、買い物・外食が完結
- 市役所・図書館・公園・病院などの公共施設が充実している
- バス路線が充実し、厚木市全域の交通ハブとして機能している
- 相模湾まで車で30分、箱根・熱海まで40分と、休日のレジャー・温泉が気軽
- バスで15分離れると山と田んぼの自然が広がる、都市と自然の両立
- 新宿まで約53分・横浜まで約44分の立地ながら都心比で抑えられた家賃
- 厚木市の手厚い子育て支援が受けられ、ファミリー層の人気が高い
- 仕事帰りに飲食できるスポットが多く、外食派にとって便利
住んでみてわかった不満点
- 夜間の治安面で注意が必要で、特に女性の一人暮らしは物件選びとルート選択に配慮が要る
- 駅前繁華街には時々柄の悪い人や酔っ払いがいる
- 人気エリアゆえに家賃や駐車場の確保に競争がある
- 新宿まで約53分と、都心への距離は依然として大きい
- 鉄道は小田急小田原線の1路線のみで、遅延時の代替が限られる(バス・車に依存)
- 神奈川県厚木市のため東京都の行政サービスとは制度が異なる
- 駅前の賑やかさは、静けさを求める人にはストレスになる
- 人気上昇により家賃が周辺の厚木駅・愛甲石田駅より高め
本厚木駅をおすすめしない人
「4年連続1位」でも、合わない人は確実にいる。正直に書く。
静かな住環境を最優先にする人。本厚木駅前は神奈川県央でも有数の繁華街で、夜まで賑やかだ。時々、柄の悪い人や酔っ払いがいるという環境を「気にならない」と思えるかどうかが分かれ目になる。静けさを最優先にするなら、隣の厚木駅や愛甲石田駅、あるいはバスで離れた住宅街エリアを選ぶべきだ。
夜遅い帰宅が多い女性の単身者。夜間の治安面での注意が必要であり、特に女性の一人暮らしの場合は物件選びとルート選択に配慮が必要だ。駅前繁華街の夜の雰囲気が気になるなら、繁華街から離れた物件を選ぶか、別の駅も検討したほうがいい。
複数路線の利便性を求める人。本厚木は小田急小田原線の1路線のみ。隣の海老名(3路線)や厚木駅(小田急+JR相模線)と比べると、路線の選択肢は少ない。遅延時のリスクヘッジを重視するなら、複数路線が使える駅のほうが安心だ。
東京都の行政サービスが外せないファミリー。厚木市は神奈川県の自治体で、子育て支援・医療費助成の内容は東京都と異なる。入居前に厚木市の公式情報を確認すること。
都心まで30分以内の通勤を求める人。ロマンスカーを使っても新宿まで40〜50分、快速急行で約53分。「都心まで30分以内」が絶対条件なら、相模大野以北の駅を選ぶほうが現実的だ。
本厚木駅の将来性と展望
厚木市は神奈川県央の中心都市として、産業・商業・行政の集積が続いている。昼間人口が夜間人口を上回る「働く街」でもあり、地域経済の基盤が強固だ。この経済的な安定が、住宅需要と街の活力を長期的に支えている。
ロマンスカー始発・市内交通ハブ・充実した商業施設という強みは、今後も変わらない本厚木の固有価値だ。「住みたい街1位」の人気が続く限り、本厚木の需要と資産価値は安定して維持されると見ていい。リモートワークと出社のハイブリッド勤務が定着する中で、「週数回の都心通勤なら許容できる距離で、住環境は最高」という本厚木の立ち位置は、ますます支持を集めると予想される。
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